防水シールの作り方|素材・加工選びからテスト貼りまで

防水シール作成コラム サムネイル画像

防水シールは、冷蔵・冷凍環境や結露が発生しやすい状況でも情報を鮮明に保持するための必須アイテムです。 特に、食品商品に貼り付ける場合は、ブランディングも兼ねたシールとして使い切る最後までシールが正しく貼ってある状態を目指したいものです。


素材と糊の選定によって防水シールは作れますが、間違えてしまうと剥がれやすいシールを作ってしまうことになります。 本記事では、防水シールを誰でも作れて依頼ができるように説明しています。ご自宅のプリンターでも作成は可能ですので、ぜひご一読ください。

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目次

防水シールとは?定義と主な用途シーン

防水シールとは何か、まずは定義を確認したいと思います。 当社では、防水シールを①結露が発生した場合にシールが破れたりしないことと、 ②冷蔵や冷凍環境でも適切に貼り付いたままの状態が維持されることの 2つの機能が備わったシールを防水シールとして定義しています。

防水シールの主な用途は次の通りです。

  • ・冷蔵瓶/冷凍食品パッケージ
  • ・水回りの注意表示(給湯室など)
  • ・レストランでお客様が使う席への案内シール

防水シールには下記のような機能があります。

  • 防滴:短期水濡れ対応。少し水に浸ったぐらいでは剥がれません。
  • 耐冷凍:−20℃以下でも剥がれない。冷凍と常温を行き来しても剥がれません。
  • 耐久性:通常シールよりも強度が高く破れにくい性質を持ちます。

食品を扱う企業様にとって、シールを使ったパッケージを作るケースは多くあると思います。 その際に、シールが食品商品のブランディングの役割をする場合、利用途中の剥がれは防ぎたいものです。 お客様に情報を伝え続ける役割をするのが防水シールであります。

シールがポロポロ剥がれ落ちてしまう、シールがペラッと剥がれ落ちる...というお悩みを抱えている方は シールが剥がれる対策 を確認いただくとより早く問題への解決に繋がると思います。

素材選び|防水性能を左右する基材の特徴

防水シールを作りたいと思った時に、これさえ選べば間違いないという素材があります。 それは、フィルム素材です。 フィルム素材は、水に強く破れない特徴と耐久性が高いという2つの性質を持った素材のことです。 フィルム素材を使うことによって、結露によって水分を含んでしまい破れることを防ぐことができます。

下記では、フィルム素材の中でも代表的な2つの素材を説明します。

合成紙(Yupo)

  • ・フィルム素材の中でも最もポピュラーで利用頻度が高い素材です。
  • ・マットな質感であり、後ろは透けません。

PETフィルム

  • ・透明であるという最大の特徴があります。
  • ・シールを透かして後ろの中身や内容を見せたい/伝えたい時に使える素材です。
フィルム素材の事例 冷蔵環境

フィルム素材を使ったシール

冷蔵環境の利用を前提として制作したYupo素材を使ったシールです。 防水シールとして制作した事例です。

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粘着剤の選定ポイント

防水シールを使うということは、利用環境として水分が発生しやすいということが想定されます。 その場合は、普通糊ではなく強度の強い強粘糊を使うことを推奨します。 強粘糊は通常よりも糊が強く、冷蔵環境や冷凍環境に適している糊の種類です。
上記で解説したフィルム素材と強粘糊を活用することによって、水に濡れてもシールが破れずに、 結露が発生してもシールと容器が強い接着で剥がれないということを実現することができます。

普通糊

  • ・一般的な常温環境で使われる糊の種類
  • ・安価ではあるものの、冷蔵環境や冷凍環境には適していない

強粘糊

  • ・強度が強いため、容器自体に少量の結露が発生したぐらいでは問題ない
  • ・普通糊に比べると1.2~1.4倍くらいの値段がする

防水シールを自作する|家庭・コンビニプリント手順

ご自身で制作をする際には、 上記でご説明したフィルム素材と強粘糊が使われている素材を選べば良いということになります。 「フィルム素材 強い糊 用紙」などで検索をするとモノタロウさんなどではヒットします。

検索の結果として、防水シールになり得る素材のこちらなどは お客様がプリンターで印刷をしても防水シールとして機能するシールとなります。レーザープリンターかインクジェット用途なのかはご注意ください。

上記の素材は、再生PETホワイトフィルムを使っていると記載があります。 そのためフィルム素材であるということがわかります。他には、ミラーコート紙・アート紙などはよく見かける紙素材となっています。 何の素材を使っているか?粘着の強さはどうなのか?を基準に見ることをおすすめします。

専門印刷会社への依頼判断

上記で記載をしたように、防水シールの作り方は調べればすぐに分かりますし、材料も簡単に集まります。 では、印刷会社に依頼をするポイントは何になるのでしょうか?

当社の意見としては、300枚以上を制作する場合は印刷会社に依頼することを推奨します。 300枚以上を印刷する場合は、ご自身で印刷する場合よりも印刷会社に依頼した方がトータルコストが安くなる傾向があるからです。

最近では、小ロットを取り扱うネットプリントもありますし、当社のように100枚からでも印刷を対応する会社に依頼をすれば、 余計なコストをかけずにオリジナルシールを制作することができます。

よくある質問(FAQ)

Q:冷凍庫内で長期使用できますか?

A:フィルム素材とトイシ用糊でシールを制作することで、冷凍庫内でもしっかりと接着するシールが作れます。

Q:現在のシールはポロポロと剥がれてしまいます。

A:シールに使っている表面の材質が水滴に対して弱いものの可能性が高いです。フィルム素材を使うことを推奨します。

Q:どこまで自作で耐水対応できますか?

A:フィルム素材と強い糊を購入することで、ご自宅のプリンターでも印刷できることが大半です。

まとめ

防水シールとは?

防水シールとは、冷蔵や冷凍環境でも破れずに適切に貼り付いたままの状態が維持されるシールのことです。

素材選びのポイント

紙の素材は水を含むと破れてしまいますので、フィルム素材の活用をしましょう。

糊選びのポイント

普通糊は常温対応です。強粘糊やトイシ用と呼ばれる強い糊を活用することで、水分が発生しやすい環境でもシールと容器を強く接着することが可能です。

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