用紙の違い-ミラーコート vs アート紙 vs マットコート【完全ガイド】

ミラーコート・アート紙・マットコート比較

パッケージ用ラベルの仕上がりは「素材選定」で7割が決まります


本記事は、ミラーコート/アート紙/マットコートの3大定番紙を、印刷・後加工・用途適性・コストの観点で横断比較。最後に用途別マトリクスと、5ステップの選び方(HowTo)FAQを掲載し、現場で迷いがちな判断を即断即決できるように設計しました。


※紙銘柄・メーカーにより数値傾向は変動します。最終決定前に実用テストを推奨します。

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ミラーコート・アート紙・マットコートの実物サンプルをお送りします。

目次

1. まずは用語と前提(3素材の性格)

  • ミラーコート:キャストコート系の非常に高光沢な表面。発色・黒ベタの締まりに強く、高級感・光沢訴求が必要なラベルで定番。インキ定着は良好だが、擦れキズや反射(グレア)には注意。濡れ用途は基本ラミ推奨
  • アート紙:グロス(光沢)~セミグロス域のコート紙の万能選手写真再現と網点の安定後加工のバランスに優れ、迷ったらまず検討したいベース。コスパ良・汎用力高
  • マットコート反射を抑えた上品な質感文字の可読性落ち着いた色表現に強い。高級菓子・コーヒー・コスメなどのプレミアム感に好相性。擦り傷が目立ちやすいため、マットPP等の保護で質感と耐性を両立しやすい。→ 詳細は当社のマットコート紙ラベル素材ガイドも参照。

2. スペック&適性の横断比較表

目安ランク:◎=得意、○=可、△=注意、×=不向き(条件付きで可)

観点 ミラーコート アート紙 マットコート
見た目の質感 強光沢/派手め 中~高光沢/万能 低光沢/上品
色再現(派手・高彩度) ◎(ベタ強い) ○~◎ ○(落ち着き)
写真・網点の安定
文字の可読性 ○(反射注意) ◎(反射少)
擦れ耐性(無保護)
耐水(無保護)
低温・結露(無保護) ×
箔押し相性 ○(要圧調整)
浮き出し(エンボス) ◎(陰影映える)
PP・ラミ適性 必須寄り(用途次第) 推奨 推奨(質感維持にマットPP良)
QR/バーコード読取 ○(反射要注意) ◎(反射少)
コスト感(相対) 低~中 低~中
サステナ適性 ○(FSC等選択可)

注意:冷蔵・冷凍・油分・結露・摩擦が強い流通はフィルム系(PP/PET)や保護ラミの検討が安全です。

防水ラベルの作り方に関しては、防水ラベルの作り方もご参考に。

3. 印刷・後加工の相性(現場Tips)

印刷方式

オフセット/フレキソ/凸版/デジタル(液トナ・乾トナ・インクジェット)いずれも可。

  • ミラーコート:高濃度ベタ・メタリック箔映え。乾燥・裏移り管理は丁寧に。
  • アート紙:写真・グラデが破綻しにくい。網点・小文字の再現が安定。
  • マットコート反射レスで可読性最高。ただし擦れ保護にマットPP(orニス)を推奨。

後加工

  • 箔押し:3素材とも良。ミラー/アートは光沢×箔でリッチマットはツヤ×ツヤ消し対比が効く。
  • スポットニス/PP:ミラーはマットPPを重ねるとツヤ⇔マットの質感差で演出◎。
  • エンボス:マットは陰影が出やすく、高級感を最小コストで演出しやすい。

追記熱転写(TTR)印字が必要な場合は、TTR適性トップコートの有無を確認。

4. 用途別マトリクス(選定の近道)

用途/条件 ミラーコート アート紙 マットコート 備考
常温・乾燥(菓子・加工食品) どれも可。ブランドトーンで選ぶ。
冷蔵(要結露耐性) PP/ラミ推奨。結露強ならフィルム検討。
冷凍(霜・低温) × 基本フィルム系。紙は前提工夫+保護で限定可。
油分(惣菜・ドレッシング) フィルム or ラミ必須。紙は推奨外。
高級菓子・コーヒー豆 マット×箔 or 凸版黒が王道。
コスメ・トワレ 光沢訴求=ミラー、上品=マット。
飲料(常温) 水濡れあるならラミ必須
曲面小容器 紙厚×粘着選定の影響大。
冊子・DM用ステッカー QR可読性はマット有利。

5. 5ステップで決める素材選定(HowTo)

  1. 環境条件を固定:常温/冷蔵/冷凍、油分、結露、屋外有無。紙で危ういと判断したらフィルム系へピボット。
  2. ブランドの質感方針ツヤで主張(ミラー/アート)か、上品に抑える(マット)か。
  3. 可読性と機能QR/バーコード・法定表示の視認性が最優先ならマット優位
  4. 後加工の主役:箔・エンボス・スポットニス…演出軸に合わせて素材の質感コントラストを設計。
  5. リスクに備える:擦れ・水分・温度に応じてニス/PPラミを前提化。小ロット実機テストで最終確認。
    └ マットの質感設計は当社のマットコート紙ラベル素材ガイドも参考に。

6. 失敗しやすいポイント(チェックリスト)

注意すべきポイント

  • 反射でQRが読みにくい(→ マット化 or 反射角に配慮/黒枠付与/サイズ確保)
  • 冷蔵庫内の結露で紙が波打つ(→ PP/マットPP、またはフィルム)
  • ラベルの擦れ傷が目立つ(→ ニス/PP、輸送箱内での摩擦を想定)
  • 箔面の荒れ/抜け(→ 素材選定+版圧調整、細線は避け太らせる)
  • 曲面での浮き(→ 紙厚・繊維方向・粘着を含めた一体設計)

7. FAQ(よくある質問)

写真の美しさを最優先にするなら?

アート紙が最も安定。ミラーコートは発色・ベタが強く"映える"一方、反射が強い環境では鑑賞性が下がることも。文字可読も重要ならマットマットPPで保護が無難。

QR/バーコードの読取で最適な素材は?

マットコートが有利(反射少)。ミラー/アートでも可能ですが、反射角・最小セルサイズ・コントラストに配慮を。

冷蔵・冷凍・油分が絡む製品は紙で大丈夫?

基本はフィルム系を推奨。紙を使う場合はPP/ラミを必ず併用し、実機テストで剥がれ・波打ち・印字耐性を確認。

箔押しの相性は?

3素材とも良。ミラー/アートはツヤ×箔でリッチ、マットはツヤとツヤ消しの対比が映えます。

擦れ対策の最小コストは?

まずはクリアニス。質感と耐性の両立はマットPPが鉄板。

コストを抑えつつ見栄えを出すには?

アート紙+クリアニスが王道。マット表現マットPPで安定演出可。

熱転写(TTR)で賞味期限などを印字したい

TTR対応トップコートの有無を確認ください。素材よりもトップコート適合が重要です。

マットの詳しい注意点は?

擦れ・指跡・汚れの可視化をPPやニスで制御。設計詳細はこちらの解説をご覧ください。

8. まとめ:編集部の"使い分け"早見表

素材選びの早見表

  • 光沢で押し切る・店頭で"パッ"と目立たせるミラーコート
  • 写真・網点・バランス良し、迷ったらアート紙
  • 上品・文字可読・QR強、プレミアム感マットコート(+マットPP推奨)

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