1. AIを活用したデザインとはどういうことか?
既に読者の方もご存知と思いますが、AIサービスの活用が企業内で急速に進みました。
ChatGPTやGeminiは多くの方が知っているツールとなり、その有用性はご説明するほどでもありません。
そして、AIを活用した画像制作のクオリティも格段に高くなりました。例えば、下記のようなプロンプトを実行してみます。
オフィスで働いている人を撮影した写真。手前にはPCに向かって仕事をしている人。奥側では人々が談話をしているような様子。昼間の写真であり、地上20階くらいのビルにオフィスがある。
すると、このような画像が出来上がります。ちょっと手前の人が暗そうな表情で、奥の人たちとの温度差が激しい写真となりました。
イメージに近い画像が一発で出せれば良いのですが、そうでない時もありますので、その際には何度もTryする必要があります。
ただ、このような写真を人が撮ろうとすると、
適切なカメラや光などの照明、会社への確認や人物への写真使用許可などたくさんの工程が発生しますが、
AIを使うとプロンプトを入力するだけで一発で画像生成が可能です。
上記では、オフィスを撮影しているような写真を取り上げましたが、これをデザインやイラストとすることも可能です。
例えば、イチゴ農家の方が新しくパッケージに貼るイラストを書きたいとします。
でも、イラストを描くといってもどうやってやれば良いかわかりません。
Adobeを使えば何とかできるとわかっても手間に感じますし、イチゴ農家にはイチゴを育てるという本業があります。
その際に、AIを活用することで、下記のような画像パターンを一瞬で生成することができます。
2. AIを活用すればデザイン費用は0円にできる
上記で制作したイチゴの3つの画像は、1分くらいで生成できます。
かつ、無料です。
ChatGPTやGeminiは無料で使える枠の制限はありますが、一回に何度も何度も画像生成しない限りでは無料で使えます。
ゼロからいちごの形、色合い、画角、質感を表現するのは難しいです。それは、デザイナーのスキルが必要になります。
しかし、大枠のイメージをイラストにするというのは、ただのテキストを使って誰でも簡単にできます。
この大枠イメージを元に本番データに仕上げていく、よりイメージを磨いていけばよいと考えています。
しかし、ここで問題が発生します。AIを使って生成した画像はpng形式でありRGB方式のデータとなります。
このデータのままでは印刷に使えるものではありません。
かつ、文字が化けが発生する・イラストは良いのだけど文字の場所を変えられない・画像の一部分のみを変更するといった内容は現状では不可です。
ですので、イラストやデザインが決まった後は、AIと人が共創する必要があります。
3. AIと人が共創して質を担保させる
ここからは実際の事例を元にして、AIと人が共創したデザイン制作について説明していきます。
商品のコンセプトは「塩麹 若摘み ちびゆず胡瓜」とします。 年配の方を狙った商品で、ゆずと胡瓜と塩麹を混ぜて作ったご飯のお供にもなる食品商品です。
必要になるイラスト素材は、「塩麹」と「胡瓜」を連想させるものというイメージです。 さっそく、このイメージを元にしてAIに該当箇所をさせます。
まずは塩麹のイラストです。質感やテイストの異なったイラストが並びます。 修正を重ねて下にいくほどお客様の好みを反映しています。
次は若摘みの胡瓜のイラストです。
最終的にこの2つのイメージイラストを活用し、人の手によってIllustratorデータに変換します。Illustratorデータ上で文字も適切に入れます。
完成したシールラベルのデザインは下記です。
4. 無料の対象/対象外(有料になるケースと追加費用の目安)
デザイン制作にかかる費用は基本的に0円です。 ただし、デザインを制作した後の印刷まで当社で依頼いただくことを条件としています。 印刷にかかる費用は10,000枚で15,000円~18,000円が相場なので、デザインと印刷を併せてのご提供とご認識ください。
完全に無料の対象
- デザイン制作をする前のヒアリングや打ち合わせ
- シールラベルに関するデザイン制作
- 印刷用データへの変換
有料化となるケース
- 企業ロゴの完全新規作成:当社デザイナーが一から制作をしますので通常料金(3万円)が発生します。
- 過度な修正依頼10回以上の修正など過度な内容は追加料金をご請求いたします
デザインの依頼をされるか判断に迷う場合は、案件の仕様をお問い合わせフォームにお送りください。無料で初期デザイン候補をご提供いたします。(無料ドラフト案を申し込む)。
5. 失敗しない発注チェックリスト|より良いデザインにするために
最短で「期待どおり」のデザインを制作するコツは、発注前の8項目を固めることです。
- 販売チャネル:どこで売るか(スーパー、道の駅、EC等)
- 狙う客層:年齢層、性別、価格帯の想定
- 容器サイズ・形状:実寸とラベル貼付面積
- 必須表示の有無:法定表示、栄養成分表示等
- 希望トーン:親しみ/ナチュラル/高級感など
- 競合棚で避けたい色:差別化のための色彩戦略
- 既存ロゴ/フォント:ブランド資産の有無
- 希望納期:いつまでに必要か
この8項目をそのまま送っていただければ、24時間で無料ドラフト3案をご提示します。フォーム送信後は担当が弊社独自のAIを活用してデザインを制作いたします。(この段階ではIllustratorデータではありません。)
「まだ方向性が定まらない」段階でも、制作事例やコラムを見ながら方向性を決め、無料の範囲で走り出せる土台を一緒に作ります。
6. よくある質問(FAQ)
本当にデザイン費が0円ですか?
当社で印刷いただく案件をお約束させていただく条件でデザイン費は0円です。印刷代金のみが発生します。(目安は価格)。
デザイン納期はどれくらい?
ヒアリング完了後、24時間で3案。そこからイメージのすり合わせをどんどん行っていきます。実際の印刷物の納品は通常5営業日目安です(基材や加工により前後)。
権利関係は?
独自性を入れることが重要です。創造性のあるイメージをプロンプトに使用しデザインを制作することと、文字フォントを人が入れてデザインの最終調整を行うこと。この2つで著作権の問題には該当しないと判断をしています。
個人でも依頼できますか?
可能です。小ロットや色替え展開のみでも対応します。
まず何を送ればいい?
上記「8項目」をそのままフォームへお送りください。弊社からデザインの案をすぐにお送りいたします。まだ検討段階でもざっくりとしたイメージをご共有ください。リンク:無料ドラフト3案を申し込む。